本格家系図プランは「三現主義(現地・現物・現実)」

2025.06.03

本格家系図プランは、一般的な家系図作成プランで行う戸籍調査に加えて、墓地や位牌、寺院や本家など実際にご先祖様と関係する地域や場所に赴いて調査を行う本格的な家系図作成です。

戸籍の調査では、遡れて江戸時代の幕末ですが、この本格家系図プランの調査では江戸時代以前を遡る調査を目的としています。

以下、その調査方法です。

現地調査の本格家系図プランとは?

1, 役場での戸籍調査

家系図作成のベースはなんといっても戸籍をしっかりと集めることです。どの調査においてもまずは役場にある戸籍を漏れなく集め、現地調査への準備を整えます。

2, 本家や本家に関係する「家」への訪問

本家や本家に関係する家に訪問し、お墓や位牌、過去帳などに関する情報や記録を確認し、調査の対象を特定しながら拡大していきます。

3, 墓石や位牌の調査

墓地を訪ね、墓石に刻まれた名前・没年・続柄などから、先祖の情報を整理します。また同様に、位牌に書かれている情報も併せて整理します。

4,本家の方および地元住民への聞き取り

親族や地域の古老に話を聞くことで、上記の調査では得られない情報(人柄や言い伝えなど)を知ることができます。また昔の生活の様子や家柄などを知る手がかりとなります。

5, 寺院や神社の調査

過去帳や氏子記録などから、先祖の名前や命日などの情報を収集します。なお、寺院や神社にあるこれらの過去帳や氏子記録などは、原則直接閲覧することはできないため、ご住職や宮司に相談をした上で、調査した資料や整理した情報を見ていただき、確認していただく流れとなる場合が多いです。

6, 文献調査

調査対象の家に関係する文献を調べ、当家の歴史を深堀りします。基本的には上記の1~5の調査を行い、最後に文献の調査を実施するのが一般的な流れとなります。

まとめ

現地調査を行う本格家系図の作成は、戸籍調査とは違い、多くの「人」が介在します。つまり、たくさんの人の賛同と協力が必要不可欠です。

実際に現地に赴き、本家や親戚の方にお会いしたり、寺院・神社に足を運び、その方々に対して丁寧に調査の主旨と誠意を直接伝えるきめ細かな対応が重要なため、慎重かつ丁寧に作業を進める必要があります。手紙や電話だけの調査で結論に結びつけるのでは、何ら確信に近づくことはできませんし、またこのご時世、突然の手紙や電話に対してほとんどの人が警戒するのは自明の理です。

長年家系図作成に携わってきた弊社のこれまでの経験からすると、電話や手紙だけでは、関係者からのご協力を得ることが難しく、リアクションや成果を得られないことも多々あります。

つまり、本格家系図の調査を行う際は、実際に“現地”で“現物”を観察し、確証のある家系、つまり“現実”を認識する“三現主義“でなくては正しい家系図を作ることはできないと言っても過言ではありません。現地に行けば得られたはずの「家系や親族にまつわる大切な情報」を、手紙や電話だけで済ませたことで見す見す逃してしまうのは、大きな損失と言えるでしょう。

そうならないためにも、弊社ではきちんとした打合せを行い、“三現主義“に徹して、ひとつずつ慎重に調査を進めることを信条としております。

注意点 アドバイス

• 本家や本家に関係する家への丁寧なコンタクトが非常に大切です。そのためにも調査の目的などの事情きちんと説明し、その主旨に賛同してもらうことが非常に肝要です。

• また地元の慣習などにも配慮し、じっくり調査を進めることも大切です。

• 寺院や神社などにも様々な事情がありますので、手順をきちんと守って、丁寧に作業を行う必要があります。

本格家系図の作成は、誰もができるものではありません。本家がわからない場合やお墓や位牌がないなどのケースでは、調査ができないということもあります。

つまるところ、その正確な現状把握をせずに契約をして調査を進めるのは、極めてリスキーです。

本家がわからない場合やお墓や寺院・神社などがわからないといった場合につきましては、まずは現地調査が可能かどうかの可否判断をする事前調査を行う必要があります。

その際もどうぞお気軽にご相談ください。